12人の優しい日本人 映画日記


1991年

放送情報

2020年9月7日(月) BSプレミアム プレミアムシネマ

あらすじ

実際の裁判員制度とは異なる架空の陪審員制度という設定.

別れた夫を突き飛ばしてトラックに轢かせた容疑の被告を有罪にするか無罪にするか12人の陪審員全員の合意が必要な会議が始まる.挙手による多数決で12人全員無罪で一致するが,話し合って納得の上で無罪にしたいとう男が有罪を主張して会議が続く.

正当防衛を主張する被告の証言と目撃者のおばさんの「死んじゃえ」と叫んでいるのを聞いたという証言のどちらが正しいかが争点.殺された男がクズ中のクズ男だったので被告に同情的な意見が多い.記名式で有罪が2票以上だったら話し合いを続けるという条件で多数決をとると有罪2 無罪11.13人いる?同じ男が2票いれたとばれるが,議論好きのおっさんが有罪に意見を変え会議が続く.

被告が出かける前に子供のためにピザを頼んでいたことから計画的な犯行だという意見が出て,無罪6,有罪6に割れる.被告が極刑になる可能性があると寝覚めが悪くなると言う者のために傷害致死で有罪という線でまとまりかけるが,2人ほど何かが違うと無罪を主張し続ける.無罪派に付いた有能君が子供1人で宅配ピザ1枚は食べ切れないので被告も一緒に食べるつもりで計画的な犯行ではなかったと主張し,一番小さいサイズのピザを注文する.

目撃者のおばさんが事故の瞬間を見ていないという証言から,トラックの運転手がクラクションを鳴らしたという証言が嘘でクラクションが聞こえなかったという被告の証言の信憑性が高くなる.クズ男の自殺の可能性もゼロではない.到着したピザを見ると明らかに5歳の子供一人で食べられる量ではない.これで無罪の流れになり最後まで有罪を主張していた男も被告と別居中の妻を重ねていたという図星を突かれ全員一致で無罪に決まる.

感想

全員が合理的に判断するわけではないので全員合意で有罪にするのは難易度高い.多数決で決めちまうよりは安全でいいね.

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